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「海老」「鳩」「猿」!?

お三味線は、「天神」「棹」「胴」の3つの部分からなり、さらに多くは棹が上棹、中棹、下棹の3つに分割出来るようになっています。演奏する前に棹をついで、糸をのばし根緒をかけ、駒をかけて組み立てます。

糸をかけるための「根緒」、「糸巻き」のように、お三味線の各部分にはそれぞれ特徴のある名前がついています。面白いものをいくつかご紹介しましょう。

三味線の絵
「海老尾(えびお)
天神の先端の反った部分。形が海老のしっぽに似ているところから名づけられたのでしょう。美しい曲線を描くこの海老尾は大変欠けやすいため海老尾掛けや天神袋をかぶせて保護します。

「鳩胸(はとむね)」
胴を繋ぐ棹の端の緩やかにカーブした部分。胴に近づくにつれ、なだらかな曲線を描きながら指板から糸(絃)が離れていくつくりになっています。地唄のお三味線は胴の寸前まで平らで「鳩胸」ではなく、より高音まで出せるようになっています。

「猿尾(さるお)」
鳩胸の裏側、棹の端の背面部分。やはり猿のしっぽに似ているところからこの名前がついたようです。

「乳袋(ちちぶくろ)」
糸巻きを差し込む「糸蔵」のすぐしたの横に膨らんだ部分。三味線独特の音色をだす「さわり」をつくりだすため、中央が少し山状になっていて、これを「さわり山」といいます。

他にも細かい部分にたくさんの名前がついていますが、それはまた別の機会に・・・

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